8月の暑い日、キアとぶっち初のドッグランへ行ってきました。
すっごくいいランでした。これからもちょくちょく行きたいな!
お初といっても、ホームセンターやテーマパーク付属のランは行ったことがあります。ただ、今回のドッグラン、ちょっと普通と違うんです。しっかりしたドッグトレーニングの腕前をお持ちの店長さんがいて、問題のある子にはアドバイスをくださるとか。
おおっ!では…ぶっちくんの『外で会った犬に吠えてしまう』問題(そろそろ2年越し)がいよいよ解決するのでしょうか?!ドキドキです。期待が高まります。
キアちゃんは、一緒に駆けっこできるワンコ友達を作りたい!広い場所で思いっきり走り回ろうね!
キミはなぁ〜。かなりガマンできるようになったとはいえ、犬に会うと吠えるんだよなぁ〜〜〜。
キアはただ遊びたい一心で吠えるんだけど、ぶっちは謎。
保護犬時代、預かりママさん宅では他犬との挨拶は問題なかったそうですが、うちに来た翌日から、会う犬ほぼ全てに吠えまくり。一度ケンカみたくなって、耳を噛まれてケガをしたことも。
実はビビリなのか?ことのほかテリトリー意識が強いのか?正直、いまだによく分からない…。
さあぶっちよ、初めてのランで、初めてのワンコたちに、吠えずに過ごせるのか?
やっぱ強い『ボス』にビシっと鍛えられるのでしょうか。
って、その考えがすでに間違ってたんだよな〜
では出発しましょう!
本日のランを紹介してくれたのは、当ブログで時々登場する『ここ先輩』のママさんです。もちろんみんな一緒に行きますよ!
ランまで車でおよそ40分。キアぶっちが、お外をガン見しております。
この時2匹が見ていたのは、車を停めてお外に出て行ったここ先輩の姿です。先輩、『トイレしたい』と震えて鳴くので、ママさん慌てて連れ出したのですが、結局何もせずに帰ってきました。
え、先輩何しに行ったの?
『ただの気まぐれでしゅ』
そんな事言って〜!ママさんプンスカ怒ってますよ〜
初めてのランに、どうやって入って行ったらいいか?
紫外線が強い10時から15時はできれば避けたいところですが、あえて開園時間の10時少し前に到着。ぶっちが他の犬に吠えるといけないので、誰も来ていないうちにランに入ってしまう作戦です。
ところが、こういう時に限って先客あり。キアぶっち、早くもコーフンモードでリードを引っ張ります。
ドキドキしながらランの中へ。そこは大きなスペースを、1m高くらいのネットで何区画かに仕切られていました。それを見て、頭の中で警報が…!
え、仕切りがネット…?…高さ1m?
キアは140cmまでの高さは超えてしまうから気をつけろと、保護団体さんから注意されているんですが…?!
2匹はすでに興奮してリードはビンビン。飼い主の脳裏には、めちゃめちゃになった柵と、ケンカする犬たちのカオスな光景が…。手に汗かいてきた…。さあどうする?もう帰るか?
そこへ、ランの店長さんが登場。
ぶっちくんを愛犬ひなちゃんのそばへ連れて行きました。
ここから画像が続きますが、全てがほんの一瞬の出来事です。2匹の表情に注目してね。
ぶっちくん、いつものヤバイ感じです。私これで引っ張られて、5〜6回は転びました。
ぶっちは店長さんに怒られるのでしょうか?ドキドキ!
あれっ?店長さん、ひなちゃんを止めました。ぶっちくんじゃなくて?( ゚д゚)ポカ-ン
それを聞いてぶっちくんもピタリと止まります。
ここからがミラクル!
ぶっち、調子に乗ってひなちゃんに突進するかと思いきや、落ち着きました。店長さんをペロペロしてます。ひなちゃん動かず。
ぶっち、リラックス。いい笑顔です!
ここママさんにお預けしてあったキアちゃんが、様子を見にきました。
ぶっち、キアちゃんに何か言ってます。こんな感じ?
キアも口角が上がってニコニコ顔。
ええーーーーーーーーっ、伏せちゃいましたけど!
しかもこの満面の笑み。
ひなちゃんもぶっちも完全にファイティングモード解除。
目の前で起きたことだけど、信じられない!!
まさに『一瞬の出来事』です。何が起こったんだ?
というわけで、店長さんがぶっちくんをナデナデしながら教えてくれたのは、だいたいこんな感じ。
飼い主の誤解その1。『犬は基本的にはお友達なんか欲しがってないんだよ』
愛犬が吠えると、ダメ!お友達でしょ!って引っ張る飼い主さんがよくいる。(ズバリ私のこと)
『でも犬社会は上下関係だから、横つながりの友達ってのはないと思った方がいいよ。』と店長さん。
人間で例えれば、会社の社員同士って別に友達じゃないですよね。中には気が合って飲み友達になることはあるけど、それはたまたま。
犬社会もそれと同じで、群れでいた方が、より危険回避や生活面で合理的だから一緒にいるだけ。仲良しかどうかは関係ないんですね。
そして群れの中では、いつも上か下かを取り合っているので、基本『上か下か』の発想しかない。
飼い主さんがそれを認識しているといないとでは全然違うよ、ということでした。
なるほど。意味のわからないことで叱られたって、犬も困りますよね。
ちなみに、以前の記事にも書きましたが、犬は潜在意識レベルで飼い主の心を読んでいる。ココロの中でちゃんと分かってるかどうかは、意外と大事なのだ。
以前の記事はコチラ。
飼い主の誤解その2。『犬じゃなくて、飼い主が相手のワンコと仲良くなること。』
次に、『今後、機会があったら、相手の犬と仲良くしてみてください。』というアドバイスいただきました。飼い主が相手のワンコを受け入れて、仲良くしている様子をぶっちに見せ、こいつには吠えない方がいいな、と判断させる。たった今、店長さんがひなちゃんに行ったことですよね。
ただし、相手のワンコの状態によっては、近寄らないほうがいいこともあるので、そこは状況をよく見極めて…とのこと。
『そうしたら、少しづつ良くなっていくと思いますよ!』by店長
なるほど。すぐ良くなるのではなくて、徐々に良くなるんですね。
私のぶっちに対する誤解が解けて、また1からのスタートってことかな。
飼い主の誤解その3。『ぶっちくんはビビリではない』
私、ぶっちのこと、ビビリだと思っておりましたが、それも間違いでした。
それどころか、キアちゃんより社会性が高いかも、と言われてしまいました。(再度ビックリ!ぶっちくん、スマヌm(_ _)m)
じゃあ、今まで吠えてたのは『どっちが上か決めようぜ』とか、『お前のニオイ嗅がせろよ』とか言ってたわけ?う〜ん、1ミリもそんなふうに思ってなかったなあ!
この写真、ネット越しにボーダーコリーくんに近付けさせてもらってます。
ボーダーさん、近所に数匹いるのですが、どの子も会うたび互いに激吠え…。ボーダーコリーさんを見かけたら逃げろ。それが我が家のルールでした。
それが、ネット越しとはいえ、何の問題もなく、くっついてリラックスしてます。
えーーー!またまた信じられない!(でも信じるしかない!っていうか、さっきまでの思い込みを、大至急捨てねば!)
飼い主の誤解その4。リードを引っ張ってはいけない。
あと、技術的なことについて。今まではブッチくんが吠えて突進しようとしたとき、ぐいっとリードを引いていたのですが…。
後ろや横方向にグっとリードを引くと、逆効果だそうです。犬にとっては『よし行け!』って煽る合図になってしまう。
私、ぶっちが吠えた時、ボディをポンポンと軽く叩いて落ち着かせようとすることがありましたが、これも『よし行け!』の合図にになってしまうのでNG。
ダメと伝える時は、リードを短く持って、上方向にガンガンって引いて合図するといいそうです。(力はいらない。合図を送るだけ。)もちろん、ボディをポンポンするのもダメ。。
チカラで抑えるんじゃなくて、『合図』を送るのね。(^◇^;)ナルホド!
バラバラだったヒントが繋がって、一本の線になったというか。2年近く悩んでいたことが、百聞は一見にしかずで氷解しました。しかも一瞬で!
ぶっちもキアも、性格が穏やかで本当にいい子なので、散歩での問題は『猟犬特有の性質』か『飼い主側の問題か』これがどうしても分からずにいましたが…完全に飼い主側の問題でした。
多分そうじゃないかな、とは思っても、現実にどこが問題なのかずっと分からなかったんですよね。
やっとやっとわかった気がする!店長さん、ありがとうございました!m(_ _)m
そんなこんなで、ここからフリータイムの始まりです。
楽しいフリータイムの様子はまた次回。最後にぶっちくんの『超うれし〜い🎶』お顔をどうぞ。
誤解が解けてうれしいワン!byぶっち
(はいはい、かーちゃんが悪うございました)
この表情、一目瞭然。群れのボスに認められるとこーんなにうれしいんだ〜!上下関係って、チカラで無理やり押さえつけるみたいな、イヤーなイメージしかありませんでしたが、うまくいくと(ボスが良ければ、ってこと。)こんなに平和なのね。
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