なぜぶっちくんをお迎えしたの?大きい猟犬2匹って、よっぽど犬好きで、余裕もあるんですか?
いえ!確かに犬は好きですが!全然そんなんじゃないんです。(^_^;)
お父さんのポリシーもあって、ずっと『犬、一人っ子政策』でしたし、経済力だって残念ながら超微妙。余裕なんざありません。
一番の理由は…キアちゃんが他の犬とめっちゃ遊びたがっていたからなんです。
キアちゃん、ワンコ友達と追いかけっことかワンプロがしたくてしょうがない子なんです!
でも…近所に犬同士で遊べるフレンドリーな子が全然いないんですよね…( ; ; )
しかも、猟犬同士のワンプロは相当激しい。誰でも相手にできるわけじゃない。
だったら、同じ猟犬で、同じくらいの年の子がいたらキアちゃん楽しいのかな?
早朝も夕方もお散歩頑張ってたし、家の中でもできるだけ遊んであげてはいましたが、正直足りない!若くて健康なキアちゃんはスタミナの塊。
ちえうさも、仕事しないと食っていけないので、そこそこで遊びを切り上げPCに向かうものの…キアちゃんがこんな目で見つめてきます。
遊ばないの?
ゴメン…もうお仕事させてくだしゃい。^^;
そんな時、キアちゃんの保護団体さんにぶっちくんが仲間入りしたのです。
ぶっちくん、トライアル開始。
ぶっちくんが保護されて、募集開始になってから2ヶ月近く。かわいいからすぐに里親さんが現れるだろうと思っていたら、これがなかなか現れないんですね。(猟犬として使いたいという申し出ならあったそうです。当然NG。)
多頭飼いに難色を示していたお父さんも、ぶっちくんは気になった模様。色々話し合って、「なんとかなるでしょう〜!」とお迎えを決めました。
決め手はこれ。
- キアちゃんと互角に遊べそうで、しかもお顔がバセット。(←ここ重要)
- 性格が穏やかで、散歩ものんびり。(キアの激しい散歩にもいい影響があるかも?)
- サイズ的にはキアちゃんとあまり変わらない。
- 男の子より女の子の方が相性がいい(バッチリ)
ぶっちくん、意外と大きかった(^◇^;)
キアちゃんのお家なら大丈夫ですよ〜!ということで、預かりママさん大喜びでぶっちくんを連れてきてくれました。
おフロ入れてもらって、真っ白しろです。眩しい!!!すんごく華やかな子です。
まずはお外でキアとぶっちの初顔合わせ…と思ったら、いきなりキアの顔にぶっちのオシッコがかかっちゃいました(゚o゚;; キアちゃんの顔見たら、お口から泡がぶくぶく…;
想定外だったのが体格でした。
体重が24kgくらいということで、キアと4kgくらいの差なら許容範囲と思ったのですが、男の子だからかな?一回り大きく感じました。
まだうっすら肋骨が見えるくらいに痩せていましたが、筋肉はしっかり。引っ張るとすごい力なんです。
瞬発力のキアと、筋力のぶっち。2頭で約45kg。1頭ずつなら力で抑えられますが、2頭同時に引っ張られたらもうお手上げです〜!
しかし私の仕事の都合上、お散歩は2頭一緒に済ますしかない。さあ、どうする?!
ぶっちくん、豆柴に吠えた!
とりあえずキアちゃんとの相性はまだわからないし、トライアルなので『1週間くらい様子見てみませんか』ということで預かりママさんは帰って行きました。
キアちゃんの時と打って変わって、ぶっちくん超動揺…!ええっ、ママなんで僕を置いて行っちゃうの?!と、玄関に張り付いて動きません。(1時間くらいしたら部屋に入ってきましたケド)
そして翌朝。
玄関の外でたまたま会ったご近所のシバ犬(♀)に、ぶっちくん激吠え!
ちえうさビックリ!!
他犬に吠えるようなキャラだとは思ってなかったよ?!
しかも、小さい豆柴の女の子だよ?!言うたら向こうは吠えてないし!!
ぶっちくんは怖がりだった
お家の中では大人しくて何も問題ないのですが、お散歩が大変です。
好奇心旺盛なのか、知らない場所なので怖いのか、引っ張りまくり。
例の豆柴も含め、オスメス関係なく全部の犬に吠えまくる。一度ですが、返り討ちに遭って耳を噛まれてケガをしたことも…(^_^;)
さらに、キアちゃんが猫やタヌキを見つけて、猟犬スイッチが入って吠え始めると、つられて吠えて追おうとするようになってしまい…。
キアちゃんのお散歩が穏やかになるどころか、ぶっちくんの方がキアちゃんに影響されてます。困った事態になってしまったようです。
他犬に吠えるのは、どうも『犬が怖いから』みたいでした。
ぶっちくん、両耳の先が何かの動物に噛まれてギザギザになっているんです。保護される前に何か怖い体験をしているのでしょう。
さらに不安なせいか、キアちゃんがいくら誘ってもなかなか遊びに応じてくれません…。困った!
猟犬はスピリチュアルなの?
保護主のママさんにも、お忙しい中なんどもアドバイスいただきました。(ありがたい!)
具体的なしつけ方法とか、リードの種類なども。
一番印象的だったのは、ママさんが最初に飼った猟犬くんの話。この子も散歩の引きが強くて、何度も転んじゃって大変だったそうです。
そこで、あるトレーナーさんに見てもらいに行ったのだとか。すると…あんなに引っ張りまくりだったワンコが、ウソのようにすーっと落ち着いたのだそうです!
彼女は言いました。猟犬とのコミュニケーションで大切なのは、しつけの技術ではなくて飼い主の精神状態だと。緊張や不安は犬に伝わるし、そうなったら犬も不安定になるのだそうです。
一応、態度は落ち着いているつもりなのですが…?
いえいえ、問題は潜在意識。『ああ、猫が出たらイヤだな』『途中で犬に会っちゃったらどうしよう!』などと不安を感じていると、それが伝わるのだそうです。心からリラックスし、ドーンと構え、犬を安心させる。これが大切。
それって…それって…もう、目に見えない世界に行っちゃってるよね?
猟犬飼うって、もはや悟りの世界?っていうかスピリチュアル?
さあ、どうすんの?!
そうは言っても、『ハイそうですか』と悟ることもできず。
2頭引きで散歩を敢行して、犬に会うとぶっちくんが吠えて動けなくなる。猫などに遭遇すると、いきなりダッシュされて転ぶ。
この組み合わせは、私たちのキャパを超えているのではないか。お父さんと何度も何度も会議しました。でも…でも…でも…
この目を見たら、返したりできます?
半年近いトライアルを経て
ぶっちくんは我が家の子になりました。(^∇^)
とりあえず、最も懸案だった『キアちゃんと遊ばない件』については、時間をかけて精神が安定したせいか、ほぼ解決したので。
お散歩も、普通に近所を歩く分には、ほとんど問題なくなりましたが…まだまだ悟りの境地には程遠いちえうさ。キアちゃんが獲物を見つけて身構えたり、前方に犬を発見すると、心臓がヒヤヒヤっ!となってしまいます。
ここで平常心を保てないとダメなわけです。
そんなわけで、可愛い猟犬2頭とスリリングなお散歩を楽しみつつ、なまりきったカラダを鍛え、スピリチュアルな目覚めを得るべく日々精進しております。
今でもぶっちくんは相変わらず犬を怖がって吠えます。(数頭ですが、大丈夫になった子も。)近いうちに、プロのトレーナーさんに相談に行くつもり。
ブログを通じて、ぶっちくんの犬恐怖症を克服できるまでをシェアできたらいいなと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします!m(_ _)m
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