愛犬の皮膚でお悩みの方へ。

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アレルギーで皮膚が痒い!ツラい!お悩みのワンちゃん多いですよね(-。-;

でもちょっと待って!皮膚のトラブル、アレルギーとは限らないんです。

ワンコの皮膚でお悩みの方に、何かの参考になればということで…。今回はキアぶちの先代犬『ニッキちゃん』のお話をしますね。

痒いからって、アレルギーとは限らないんです

ニッキちゃんは皮膚の状態が悪かったので、アレルギー御用達『マラセブシャンプー』をお嫁入り道具に持って、我が家にやってきました。

お腹とか目の周りとか、痒そうでしょ?

保護主さんによれば、シャンプーさえしていれば完治しますよ!と自信満々におっしゃっていたのですが…いやいや、4年頑張っても全然治る気配なし(^_^;)

結論から言えば、ニッキの痒みはアレルギーではなく…

甲状腺機能低下症だと判明しました。

えっ!なんですか?それ!

犬は『甲状腺機能低下症』のせいで皮膚病になることがあるんだって。

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が少なくなる病気だそうです。

炎症とか萎縮のために甲状腺ホルモンが足りなくなると、細胞の代謝が悪くなって様々な症状が出るんです。

例えば…

  • 元気がない
  • りやすい
  • 皮膚病(色素沈着・むくんだようになる・シワっぽくなる・毛が薄くなる…等)
  • 皮膚が肥えて厚くなり、悲しそうな顔つき
  • 寒さに弱くなる
  • 体温が下がる
  • 脈が遅くなる
  • 他にも、神経疾患、生殖器疾患、徐脈、便秘などに影響することが。まれに、粘液水腫性昏睡という病態になり、命に関わることもある。(・・;)

わわ〜!!💦 ニッキ、青ライン部分が全部当てはまってました。

私もう歩きたくありません。

お散歩は行きたがらないし、顔つきは悲しげ。(バセットだからというのを差し引いても、なんか悲しそうでした)シャンプーと投薬でかなりマシにはなってきましたが、皮膚はシワっぽく炎症気味。

特に、お散歩をしたがらなくなったのはずっと疑問でした。

病院でも何回も相談しましたが、血液検査で特に異常がないのでおそらくそういう性格なんだろうと…。

ただ、1回だけ…お医者さん呟いてたんです!『甲状腺の値がちょっと低いかな。低血圧かもしれませんね。』

この時、詳しく検査してくれていたらなあ〜〜〜〜!!!!!

人気の病院で、設備もいいし、疑ってなかった。もっと早くセカンドオピニオンすれば良かった!!

愛犬に治りにくい皮膚病がある飼い主さん、この病気を疑ったほうがいいかもしれません!

検査方法は、特殊な血液検査。

毎年フィラリア投与開始前に血液検査、しますよね。

でも甲状腺機能低下症はこの検査ではわかりません。

検査機関に外注して、甲状腺機能のための特殊な血液検査をしてもらいます。ニッキちゃんの時は、確か1週間くらい待ったかな。

ホルモン治療前の検査は確実に!

これから診てもらう場合の注意点はコチラ

  • 他の病気や薬などの影響を受けやすいため、検査結果だけでは確定しにくいそうです。
  • 病歴、身体検査、他の血液検査などと合わせて診断する必要があります。
  • この病気の治療には、足りないホルモンを薬で補うのですが…ホルモンを補充してしまうと診断のやり直しができません。最初の診断が肝心です!!

症状の改善には数週間から数ヶ月

病院で鍼を打ってもらってます。
これ、気持ちよくて最高だったね〜(^∇^)

ホルモン剤飲んだらすぐ元気になった!かゆみも無くなった!…という話も聞きますが、ニッキちゃんはかなり重症だったのか、半年近く治療してもあまり元気にはなりませんでした。

相変わらず散歩には行きたがらず…。ゴハンを食べなくなって、もうダメかも…と泣いたことも数度。この時は無理に食べさせず、1週間ほど絶食させることで乗り切りました。これまで散々、抗生剤やステロイド飲ませてしまったので、毒が溜まっちゃったのかな。

ゴメンよニッキ(;_;)

ただ、お腹の皮膚の状態はかなり改善してました。シワっぽさが無くなって、ツルっとしたキレイなお肌に。それだけは良かったな。

その後間もなく、胃捻転である日突然亡くなってしまいました…。

ホルモン剤の量には要注意だそうです

最初のうちはまあまあ歩いてました。
お腹が地面に近くて汚れやすいので、お父さん手作りのエプロンで。

ホルモン剤の量が多すぎると、頻脈や、興奮などの甲状腺中毒の症状が出てしまうそうです。

定期的に血液中の甲状腺ホルモン濃度を測定し、症状の変化、身体検査、血液検査などと合わせて様子を見ながら薬の量を調節してもらってくださいね。

治療は生涯に渡ります

残念ながら、完治する病気じゃないみたいです。ホルモン剤投与の治療は、一生続けることになると言われました。それほどお高くない薬なのが救い(^^;)

どんな犬種がかかりやすいの?予防法は?

大人しくて、優しい子でしたよ〜

中型から大型犬で、純血種に多いと言われています。ニッキはバセットハウンドなので、中型犬ですね。

予防法は…これまた残念ながら、分かっていないそうなのです。

あくまでも私見ですが、ニッキの生い立ちを考えると、飼育環境の悪さやストレスとかが関係しているんじゃないかという気はします。

なぜか…疑われなかったんです。

初めて会った時から、ニッキちゃんよほど痒いようでした。撫でてあげるとすぐゴロンとひっくり返ってヘソ天になるので、保護主さんは『人懐っこいから』と説明されていましたが、どうも私には『おなか痒いの。ホラ、見て見て!なんとかしてください!』と懇願されているように見えたものです。

誰にでもすぐヘソ天に。
でもこれ実は、痒いから助けて!のサインだったんじゃないのかな。

4年間、多い時で3日に一度、少なくても10日に一度はお風呂に入れてマラセブシャンプーで洗いました。

それでも痒くなると、病院へ行って診てもらいましたが、診察はいつもこうでした。

『これはアレルギーですね。アレルギー検査という手もありますが、食物だけが原因とは限らない(化学物質とか、雑草とか)ので正直キリがない。とりあえずかゆみ止めのお薬出しておきますので、様子見ましょうね。』

仲良しの犬友さんが『犬の鍼治療で人気のお医者さんが近くにあるよ』と教えてくれて、そちらで検査して初めてアレルギーじゃないことがわかったんです。

皮膚病は悩ましい

前の病院が悪いとは言いません。皮膚病は診断が難しいと思います。

アレルギーや甲状腺機能低下症以外にも原因があるかもしれません。だからこそ、1箇所で答えが出ないからといって諦めたりしないでくださいね!

同じ症状でお悩みのママさんパパさんのお役に立てたら嬉しいです!

あなたのかわいいワンコ、どうぞお大事にね!

この時も桜の季節だったね

またニッキに会えるかな。会いたいな。

大好きだよ、ニッキ。

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